
アウル先生
今回は証券外務員試験の「法令・諸規則」から『広告と景品の規制』について説明するよ!
広告等の表示及び景品類の提供に関する規則
「広告等の表示及び景品類の提供に関する規則」では、協会員が行う広告等の表示および景品類の提供に関して、気を付けるべきポイントなどを定めています。

トラ丸
この規則では、金融商品取引法などに規定する広告および表示を「広告等の表示」と定義しているよ!
広告等の基本原則
- 広告等の表示を行うときは、投資者保護の精神に則り、取引の信義則を遵守し、品位の保持を図るとともに、的確な情報提供及び明瞭かつ正確に表示を行うよう努めなければならない。
- 景品類の提供を行うときは、取引の信義則を遵守し、品位の保持を図るとともに、その適正な提供に努めなければならない。
禁止行為

アウル先生
協会員は、次のような広告等の表示を行ってはいけません。
- 取引の信義則に反するもの
- 協会員としての品位を損なうもの
- 金商法その他の法令等に違反する表示のあるもの
- 脱法行為を示唆する表示のあるもの
- 投資者の投資判断を誤らせる表示のあるもの
- 協会員間の公正な競争を妨げるもの
- 恣意的又は過度に主観的な表示のあるもの
- 判断、評価等が入る場合において、その根拠を明示しないもの
内部審査等
- 協会員は、“広告等の表示”または“景品類の提供”を行うときは、“広告等の表示”または“景品類の提供”の審査を行う広告審査担当者を任命し、禁止行為に違反する事実がないかどうか、審査させなければなりません。
トラ丸ただし、特定投資家のみを対象とする場合などは除くよ!
- 協会員は、広告審査担当者の審査を受けずに、従業員限りで広告等の表示または景品類の提供を行うことのないようにしなければいけません。
- 広告審査担当者に任命できるのは、内部管理統括責任者、会員内部管理責任者、会員営業責任者資格試験の合格者などになります。
社内管理体制の整備
協会員は、広告等の表示及び景品類の提供の適正化を図るため、広告等の表示及び景品類の提供に係る審査体制、審査基準及び保管体制に関する社内規則を制定し、これを役職員に周知し、その遵守を徹底させる必要があります。