
アウル先生
今回は証券外務員試験の「商品業務」から『転換社債』について説明するよ!
転換社債とは?
転換社債は、“転換社債型新株予約権付社債”の略称です。

トラ丸
アウル先生、途中で付いていけなくなりました・・・。

アウル先生
確かに名前からして長いし、拒否反応が出る人は多いかと思います。こういう時は名前を分解して考えていきましょう。
転換社債の名称を分解すると、「転換社債型・新株予約権付・社債」となっています。

アウル先生
このことから、転換社債は社債の一種であるものの、普通の社債とは少し異なる条件であることが推測できます。
新株予約権とは?
まずはじめに、新株予約権とは、その所有者が一定期間内に請求をすれば、発行会社の株式をあらかじめ決められた価格で、一定数量買い付けることができる権利です。
新株予約権が行使されると、発行会社は権利行使者に新株を発行して渡すか、自己株式を渡すことになります。
新株予約権と社債を組み合わせたのが転換社債
最初に戻りまして、転換社債型新株予約権付社債(転換社債)は、“新株予約権と社債を組み合わせた社債”といえます。
一定期間内に新株予約権の行使請求を行えば、発行会社の株式に転換することができ、株価の上昇による利益を得ることができます。
また、新株予約権を行使せずに、転換社債を社債として保有しておけば、確定利付証券として利子を受け取ることができます。さらに償還期限まで保有すれば額面で払い戻されます。

トラ丸
つまり、転換社債は株式と債券の特徴を兼ね備えた金融商品なんだね!